渥美朋之 –
和の出張料理人
in デュッセルドルフ

割烹の伝統に根ざし、フランス料理とイタリア料理の経験を重ねた日本人料理人 - シェフTomo。
現在はデュッセルドルフを拠点に、和の心と技を食卓へお届けしています。

私の料理人としての歩みは、日本の伝統的な割烹料理店から始まりました。
その後、「Im Schiffchen」や「Agata’s」などの星付きレストラン、そしてデュッセルドルフの名店「Bar Olio」では料理長として研鑽を積みました。

技術だけでなく、香りや味で物語を紡ぐことを学んだこの経験は、今も私の料理に息づいています。
日本人としての感性と、ヨーロッパでの修業を経た視点が、私のスタイルを形作っています。

料理は人生 –
習練を重ねた、一皿の芸術

「料理は人生そのもの」—— これは、禅の教えであり、私の料理哲学の根幹でもあります。

私の料理は、日本の精神を大切にしながらも、ヨーロッパの洗練を融合させた唯一無二のもの。
その根底には、「割主烹従」の考えが息づいています。
素材こそが主役であり、調理はその魅力を引き出すための手段に過ぎない。
食材に敬意を払い、最も美しい形でその命を表現する—— それが私の料理の根本です。

しかし、料理とは一朝一夕に完成するものではありません。
技術を磨き、感性を研ぎ澄ませ、経験を積み重ねることでのみ、真の料理人としての道が開ける。
日本の割烹での修行、ミシュラン星付きフレンチでの精緻な技、イタリア料理の情熱と温もり。
このすべてが「習練」によって血肉となり、私のスタイルとして昇華されました。

一皿に込めるのは、単なる味の追求ではなく、五感で楽しむ「体験」 です。
「おもてなしの心」を忘れず、料理を通じて特別な時間を創り出す。
それこそが、私の料理の本質であり、目指し続ける世界です。

料理は人生。
そして、その人生は、終わりなき習練の旅。

私は今日も、最高の一皿を求め、料理の道を歩み続けます。